子供に買ってあげるべき知育玩具として、電車のおもちゃは定番ですね。
この鉄道玩具として最も有名な2つの商品、
「プラレール」と「ブリオ(BRIO)」
どちらを買えばいいのか、悩む方も多いのではないでしょうか?
私は実際にこの両者を購入し、子供と一緒に遊んでその知育効果やコンセプトの違い、互換性などを理解することができました。
この記事では、プラレールとブリオの違いと、どちらを買うべきか、買うべき年齢などについて徹底的に検証します。
もくじ
プラレールとブリオの比較
プラレールは、タカラトミー社から販売されている、50年以上前からある日本製の超有名鉄道玩具です。
一方ブリオの歴史はさらに古く、1884年にスウェーデンで創立した歴史あるおもちゃメーカーで、その最も有名な商品が木製レールセットです。
いずれも「鉄道を使った知育」に注力しており、その秀逸なコンセプトや安全性のおかげで長い歴史を誇っています。
さて、ではどちらを買うべきなのでしょうか?
それぞれの利点を見ていきましょう。
プラレールのメリット
電車が実在する
プラレールは日本のおもちゃです。
よって、出てくる電車は日本で実在するものです。
例えば、以下の写真をご覧ください。
左は東海道新幹線「N700A」、右は関西国際空港と大阪の都心、難波をつなぐ、南海電鉄の特急列車「ラピート」です。
こうした実在する電車のラインナップがたくさんあります。
パッケージには、実際に電車が通るエリアが書かれ、子供は遊びながら地理の知識を身につけることができます。
幼い頃から社会科に興味を持つことができる、という意味では、知育効果は非常に高いと言えます。
トミカと接続が可能
同じタカラトミー社から販売されている自動車のおもちゃ「トミカ」と接続することができます。
トミカとプラレールを両方とも持っていると、さらに遊びの幅が広がるわけです。
上の写真のように、踏切の仕組みを学ぶことも可能です。
日本製であるがゆえの、非常に魅力的なメリットですね。
電車の速度が速い
プラレールの電車の走行速度は、ブリオの2倍くらいとかなり速いのが特徴です。
自分で作ったレールの上を高速で電車を走らせる迫力に、子供は夢中になります。
これは、ブリオにはないプラレールの魅力と言えるでしょう。
一方で、2歳、3歳頃だと、子供は速さについていけません。
簡単に脱線させてしまったり、スイッチを入れた状態だとレールの上に置くのも一苦労です。
よって、プラレールは4歳以上での購入がオススメです。
電池は単三1個でOK
プラレールの電車は単三1個の電池で走ります。
ブリオは単三2個が必要で、コストパフォーマンスはプラレールの方が上です。
いずれも、長時間走らせているとそれなりに電池を消耗するため、コスト面を重視するならプラレールでしょう。
価格が安い
ブリオは全体に木製であるため、やや高いのが特徴です。
プラレールはその名の通りプラスチック製ですので、安くつくのが利点です。
ブリオのメリット
とにかくおしゃれ
ブリオは北欧インテリアの聖地スウェーデンのおもちゃだけあって、非常におしゃれです。
木製の落ち着いた色合い、細かいところまで作り込まれた造形、全てに隙がありません。
プラレールは、青いプラスチックを特徴とするように、自宅に置いているとインテリア性に欠けますし、収納にも困ります。
木製レールであることのおしゃれさが、ブリオの最大の特徴です。
2歳、3歳頃から使える
ブリオは、プラレールに比べると幼い段階から使うことが可能です。
たとえば、人形一つとっても、サイズは大きめで、小さな手でも扱いやすいサイズ感になっています。
逆にプラレールの人形はかなり小さいので、2歳頃から買い与えると口に入れる心配があります。
左がプラレール、右がブリオ。
プラレールの人形はかなり小さく持ちにくいです。
電車の速度スイッチも、プラレールは小さく扱いにくいのですが、ブリオは押すタイプなので非常に簡単です。
↑プラレールのスイッチ
↑ブリオのスイッチ
さらにブリオは走行速度がゆっくりです。
2歳、3歳頃でも安定して使うことができ、脱線させてしまうこともありませんし、スイッチを入れた状態で簡単に置くことができます。
また、そもそもブリオの電車は自動式でないものが多く、「手で押して走らせる」というのが本来のコンセプトです。
その点でも、幼い子供向けと言って良いでしょう。
(プラレールは基本的に電池で自動走行させて楽しむおもちゃです)
電車の連結部分も、プラレールはプラスチックのフックですが、ブリオは磁石です。
プラスチックのフックは、3歳以下の子供では固くてとても扱えませんし、4歳、5歳頃でも無理やり引き離して折れる心配もあります。
一方のブリオは磁石ですので、簡単に付け外しが可能です。
幼い段階から安全に使うことに配慮されている点で、ブリオは非常に秀逸なのです。
レールが繋ぎやすい
ブリオのレールは木製、プラレールのレールはプラスチック製です。
違いはこの材質だけではありません。
つなぎ目の構造が全く異なります。
ブリオは、接続部が大きく緩いため、積み木感覚で簡単に接続することができます。
一方プラレールは接続部が小さいため、ピンポイントではめ込まないと繋がりませんし、強固なので外しにくいです。
よって、やはりブリオは2歳、3歳の幼い頃から簡単に使えるのに対し、プラレールは4歳を超えないと難しい、と考えるべきです。
互換性はあるのか?
プラレールとブリオの互換性については、
レールの互換性はない
電車の互換性はある
という状況です。
詳しく説明します。
お互いのレールパーツが連結しないのは前の写真を見ても明らかですが、レールの幅が同じであるため、
プラレールの電車をブリオの木製レールで
ブリオの電車をプラレールのプラスチックレールで
走行させることができます。
ただし、車輪がレールに適したものではないため、パーツによってはややスムーズさに欠けることもあります。
「おおむね互換性はある」と言って良いでしょう。
結局どちらを買うべき?
両方とも使ってみた結論としては、
2〜3歳ならブリオから
4歳、5歳、6歳ならプラレールを
というのが最もシンプルな選択基準かと思います。
電車の互換性があるため、ブリオの電車を買っておけば、これをプラレールのレール上で走らせることもできます。
最初にブリオで遊んでおいて、途中でプラレールを買う、という手もありますね。
おすすめ商品は?
ブリオもプラレールも、商品の種類が多いため何を買うべきか迷う方が多いでしょう。
最初に買うなら、いずれも必要なものが一通り揃ったベーシックなタイプを購入するのがオススメです。
まずブリオは、お試しとして最初に買うなら、以下の「ビギナーセット」がオススメです。
ただ、物足りない場合は電動で電車が動くタイプのものを買うのが良いでしょう。
電車が2台と駅がついていて、線路を立体交差させられる以下のタイプが一番オススメです。
一方プラレールは、N700A新幹線のベーシックセットが最もスタンダードでオススメです。
ブリオとプラレールをもう少し詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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