【徹底検証】AR地球儀「シーフオーブート(shifu orboot)は買うべき?評価と感想

この記事を書いた人
ドクターちいく
医師

子どもの知育を研究する医師。 私立中学・高校受験生の個別指導、東大・京大・医学部専門塾の元講師。 詳細はこちら

 

ブログやインスタグラムなどで話題の知育地球儀「シーフオーブート

スマホやタブレットのカメラ機能を使って地球儀を見ることで、その土地に関連する情報が3Dで映像化されるというAR地球儀です。

※AR=Argumented Reality(拡張現実)

かなり人気の商品ですので、購入を検討している方も多いでしょう。

 

今回は、このシーフオーブートを実際に購入して使ってみた感想や、知育効果などを徹底解説します。

かなりユニークな知育玩具で、予期せぬデメリットもありますので、購入の際には必ずこの記事を読み、「ご自身・ご家庭の目的にかなうかどうか」を確認してください

 

シーフオーブートとは?

シーフオーブートは、米国のスタンフォード大学とインド工科大学の卒業生が作った、新しいタイプの地球儀です

写真の通り、地球儀上には簡単なイラストが描かれてあるだけで、国名や国境線は一切ありません

スマホやタブレットのアプリと連動することで、画面上で様々な3D映像が映し出されます

 

映像の種類は、現地の動物、文化的建造物、郷土料理など、多岐に渡ります。

画面を通して地球儀を見ながら、その土地について知識を深めることができる、というメリットがあります

また、3D映像はアニメーションとなって動くため、子供の興味を引き、楽しく学ぶことができます。

 

情報量はかなり多い

画面中央にある「☆マーク」を地球儀上の「☆マーク」に合わせると、BGMとともに3D映像が浮かび上がります。

画面右側には、以下の6つの項目があります。

Animals(動物)

Cultures(文化)

Cuisines(料理)

Interventions(発明)

Maps(地図)

Monuments(文化的建造物)

これをクリックすることで、それぞれの項目に関わる映像が浮かび上がる、という仕組みです。

アプリでは、言語設定で「日本語」を選ぶことができますが、この項目名は英語のままです。

 

さらに、浮かび上がった3D映像をクリックすると、その映像に関わる説明を見ることができます

上の写真では「Cuisines(料理)」を選び、ヨーロッパの☆マークに照準を合わせた例です。

右上にある、オーストリアの郷土料理「ウィンナー・シュニッツェル」をクリックしてみると、以下のような映像に切り替わります。

拡大した3D映像に加え、右側に実際の写真と、簡単な説明文が現れます。

 

さらに、右側の電球マークをクリックすると、もう少し詳細な説明に切り替わります

※写真の文章を見れば分かると思いますが、日本語訳があまり正確ではなく、理解できない表現もあります。

 

このように、地球儀の色々なところにある「☆マーク」にスマホやタブレットをかざし、浮かび上がった映像を楽しみつつ知識を得ていく、という学習の流れになります。

通常の地球儀だと、表面のスペースに限りがあるため、掲載できる情報量にも限界があります

しかしシーフオーブートは全ての情報がアプリ内にあります。

アプリの容量は1GBとかなり大きく非常に多くの情報がストックされている、というメリットがあります

iPadやiPhone、AndroidのOSに対応しており、自宅にスマホやタブレットがある人は、専用アプリをダウンロードするだけで、すぐに使えます。

 

使用にはややコツが必要

パッケージには、片手でタブレットをかざして楽しむ写真があります。

しかし、

「片手1本でタブレットをブレないように保持しながら☆マークに照準を合わせつつ、もう片方の手で目的の対象物をクリックする」

というのは、子供にとってはそれほど簡単ではありません

少し画面が☆マークからずれると、浮かび上がっていた3D映像が消えてしまうためです。

 

小学校に入る前の幼児であれば、タブレットを片手で保持することも難しいため、スマホでの使用が前提です。

したがって、5歳以下の幼児に買い与える場合、

親が横で見守りつつ、指導しながら楽しむ必要があること

その間、親は自分のスマホが使用できなくなること

には注意が必要です。

内容的には、幼稚園児から親しめる情報が満載なのですが、扱いの難しさを考慮すると小学生以上の購入の方がオススメです。

記載上も対象年齢は「6歳以上」となっています。

 

国名や国の位置はアバウト

「地球儀を買いたい」と考える方の場合、本来は、

「各国の形や国名、国同士の位置関係を子供に学ばせたい」

ということが主な動機になるかと思います。

国同士の位置関係や国境線の走行は、その地域の歴史にも関連しますし、さらに発展的に学ぶことができるためです。

 

シーフオーブートの場合、情報が多岐にわたる分、こうした地理的知識そのものは、それほど学びやすくはありません

上の写真のように、「Maps(地図)」を選んでも、地図上にふわふわと国旗が浮かび上がるだけですので、アバウトな位置しか分かりません

 

また、地球儀そのものには国名や国境は描かれていないため、国同士の正確な位置関係は分かりません

上の写真のように「エジプト・アラブ共和国」といった正式名称も出ませんので、あくまで「地理に親しむ」といった目的です。

 

シーフオーブートの情報量の多さは圧倒的ですが、本来の地球儀の目的とはやや特徴が異なる点には注意が必要でしょう。

 

付録でも遊べる

付録に、各国旗のシール帳と、おもちゃのパスポート、スタンプがついています。

パスポートを使って「海外旅行ごっこ」ができる仕組みです。

シールやスタンプは子供が好きですし、国旗を覚えることもできますので便利です。

地球儀で遊びながら、こちらでも遊ぶつつ学ぶと良いと思います。

 

アプリで地球儀なしでも遊べる

シーフオーブートは、専用アプリと地球儀を連動させて遊ぶ知育玩具ですが、地球儀を使った遊びはアプリの中の「一つの機能」という位置付けです。

上の写真の「くわしく知る」という双眼鏡アイコンがその機能です。

その他にも、クイズゲームをしたり、画面上で地球儀を回して遊んだり、など、アプリだけでも遊ぶことができます

 

ただし、これらは日本語対応はやや未熟です。

例えばクイズはこのような形ですが、日本語訳が分かりにくいのが欠点です。

 

また、アプリ上の地球儀は、以下のようにアップにしたり、画面を引いたり回したりと自由に楽しむことができます。

しかし、英語と日本語表記が混在している上、国名は正式名称ではないので、正確な地理の学習には使いにくいです。

(地理を学習するのであれば、「中国」を「中華人民共和国」とするように、正式名称で覚える必要があります)

 

もちろん小学校低学年であれば、このように「世界地図に慣れ親しむ」ことは重要ですし、その「学習の入り口」という意味では有効です。

もし最初から正確に国名や位置を学びたい、という場合は、公文式の世界地図パズルもおすすめです。

詳細は以下の記事をご覧ください。

公文式「世界地図パズル」は地理の学習に最適な知育玩具!

 

地球儀を買いたい場合は注意

「シーフーオーブート」は、知識を得るだけでなく、自分自身でアプリを使って世界中を探求し、さまざまな発見を楽しむことができる知育玩具です。

ARを使うことで、より多くの情報が得られるとともに、子供は想像力、創造力を養うことができます。

他の地球儀に比べると5000円台と値段も安く、タイミング的には小学校の入学祝いとしてもおすすめです。

 

一方で、私たち大人が「地球儀」と聞いてイメージするものとは目的が異なる商品で、「これを買えば地球儀は買わなくていい」というものではありません

本来の地球儀の目的である地理的学習に特化するのであれば、やはりノーマルな地球儀そのものを購入するのがおすすめです。

以下の「パーフェクトグローブ」は、しゃべるペンを用いて、国・首都・人口・面積・国歌・言語・通貨など、各国の豊富な地理的情報を得られることで人気です。